1年9カ月もブログを放置してしまいました。
長年、名前も性別も不明な、ミステリアスな中東通インフルエンサーとして活躍してきたカフェバグダッド氏ですが、23年の11月に実名と経歴の公開に踏み切りました。
ツイッターではっきりと「私の実名は○○で以前は○○社に勤めており○○や○○をやっていました」と宣言したわけではないですが、顔出しのインタビューなどにも応じています(なぜかメディアによってはっきり会社名が出ていたり「メディア企業の駐在員」と妙な表現をされていたりしますが)。
また、2024年5月「季刊アラブ」の編集委員となり、2025年1月発行のNo.190から「日本に広がる中東料理の世界」の連載を始めます(名義は「カフェバグダッド」ではなく本名で、肩書は「中東コラムニスト」)。
同人誌発行に文芸フリマに中東料理食べ歩きにと忙しいカフェバグダッド氏ですが、中東コラムニストとしての一層の活躍が期待されますね。
それはさておき。
終戦の日である8月15日、カフェバグダッド氏はこのようなツイートをします。
終戦から80年。戦争の愚かさを実感する場所として、岩手県花巻市に「聴音壕」という元軍事施設がある。太平洋戦争で日本軍が使った円筒形のレンガ造りの構造物。中に人間が入って、敵機が来たのを耳で覚知するためのもの。当時日本各地に作られた。月末、岩手に行くので改めて目に焼きつけてこよう。 pic.twitter.com/obYgwrZ6iy
— カフェバグダッド/CAFE BAGHDAD (@cafebaghdad) 2025年8月14日
その後、カフェバグダッド氏の言動について度々指摘している「カフェバグダッド秘宝館」氏が、このようなツイートをします。
はいはい、2020.08.08(土)の読売新聞、東京朝刊岩手「空襲伝える「聴音壕」 花巻 住民が保存会 機数など察知 24時間体制=岩手」の記事を書いたのは久保記者ですか。
— カフェバグダッド秘宝館 (@taihomatsumae) 2025年8月15日
実はこれまでも何度か、読売新聞の記事の後でカフェバグダッド氏が同じ内容を写真付きでツイートするという事象が発生していたのですが、今回もそれなのでしょうか。
残念ながら読売新聞の記事はネット上には見つからなかったので私には読むことができなかったのですが、カフェバグダッド氏の「聴音壕」についてのツイートを調べてみると
岩手県花巻市に残る、太平洋戦争で日本軍が使った「聴音壕」。周囲の音を遮るためのレンガ製の円筒。中に人間が入り、敵機襲来の音を耳で覚知して陸軍に電話で報告する。完全な形で残っているのは珍しいそう。レーダー開発に乗り遅れた戦時中の日本の情報収集の実情を、いつまでも後世に伝えて欲しい。 pic.twitter.com/dMx9Dvqhja
— カフェバグダッド/CAFE BAGHDAD (@cafebaghdad) 2020年7月5日
ちょうど75年前のきょう、岩手県花巻市中心部が米軍機の空襲を受け少なくとも48人が死亡。花巻には当時、空襲を耳で聴いて察知するための施設「聴音壕」があり、今も残る。人間が筒の中に入って敵機の種類、規模を聞き分け軍に報告。空襲の日に聴音壕がどのように運用されたか、記録は残っていない。 pic.twitter.com/4jvvPgUYYO
— カフェバグダッド/CAFE BAGHDAD (@cafebaghdad) 2020年8月10日
きょうは終戦の日。岩手県花巻市の住宅街に残る円筒形のレンガ造りの構造物。太平洋戦争で日本軍が使った「聴音壕」という軍事施設。中に人間が入って、敵機が来たのを耳で覚知するためのもの。当時日本各地に作られたが、完全な形で残っているのは珍しいという。レーダー開発に乗り遅れた戦時中の日本… pic.twitter.com/7bYF8sTzxo
— カフェバグダッド/CAFE BAGHDAD (@cafebaghdad) 2023年8月14日
太平洋戦争末期の79年前、岩手県花巻市が空襲を受け少なくとも48人が死亡した。当時、敵機襲来を耳で聴いて察知するための施設「聴音壕」が使われていた。人が中に入って敵機の種類、規模を聞き分けて軍に報告していた。この仕組みで、空襲による被害をどれだけ減らすことができたのか。疑問が残る。 pic.twitter.com/9uMNnoza6g
— カフェバグダッド/CAFE BAGHDAD (@cafebaghdad) 2024年8月11日
岩手県花巻市に残る「聴音壕」は、ぜひ見に行って欲しい戦争の負の遺産。大谷翔平選手が練習した花巻東高のグラウンドや、宮沢賢治関連の史跡の訪問と組み合わせてみてはどうでしょう。 https://t.co/0BILBFqPz7
— カフェバグダッド/CAFE BAGHDAD (@cafebaghdad) 2025年6月19日
何と2020年から6回もツイートしていました(21年と22年にはなぜか全く話題にしていない)。2020年のものを除いて写真も使い回しです。大谷翔平や宮沢賢治の足跡を訪ねる人に対して聴音壕を勧めるセンスもなかなかです。
ツイートを読むと、カフェバグダッド氏がこの聴音壕をどう見ているのかわかります。
レーダー開発に乗り遅れた戦時中の日本の情報収集の実情を、いつまでも後世に伝えて欲しい。
レーダー開発に乗り遅れた戦時中の日本の情報収集の現実。戦争の愚かさを体現しており、長く後世まで保存していってほしい。
この仕組みで、空襲による被害をどれだけ減らすことができたのか。疑問が残る。
「レーダーが無いからこんな役に立つかどうかわからない装置に頼ってたんだな。馬鹿だなぁー」
といったところでしょうか。
調べてみたところ、第二次大戦中の日本は、素材の不足などもあり開発は米英にはかなり遅れをとっていたようですが、一応レーダーは使われていたようです。全国に配備できないので聴音壕などというものが設置されたのでしょう。「レーダーが無いから何もしません」というわけにはいかないから、レーダーが登場する以前の技術に頼らざるを得なかっただけで、それを「愚かさの体現」と切り捨てるのはちょっと何だかなぁと思いました。ちなみにイギリスには音響探査のための音響反射鏡が残っているそうです。
カフェバグダッド氏は今年5月にイギリス旅行をしたそうですが、その際ここを訪れていれば花巻の聴音壕の記事と良い対比になったのではないでしょうか。


