皆さん、カフェバグダッド氏をご存知でしょうか?
https://twitter.com/cafebaghdad
氏はおもに中東に関する情報を発信している、フォロワー3万人以上のいわゆるインフルエンサーです。
過去のツイートによれば、イランやエジプトに在住していたこともあるようです。
noteによると、「2004年に設立された任意の民間活動団体だが、基本一人でやっている」とのことです。
「任意の民間活動団体」というのがよくわかりませんが…
私は時折TLに流れてくる氏のツイートを見て興味を持ち、フォローしました。氏がよくツイッターに上げる、異国情緒たっぷりの街角や美味しそうな料理の写真、添えられた文章は、「あんまり知識ないけど中東とかアラブとかイスラムに興味ある」という私のようなライト層には魅力的でした。
時折、岩手に関するツイートもあり、岩手出身の私はそこに親しみを感じました。
カフェバグダッド氏は何度か奥州市の製品「ツタン乾麺」についてのツイートをしています。
こんどエジプト行くとき、これを日本みやげとして持っていこうかな〜「ツタン乾麺」。岩手県奥州市衣川(ころもがわ)地区の名産。衣川では、モロヘイヤとガルギール(ルッコラ)の栽培もしているそう。 pic.twitter.com/V3jVYgciAn
— カフェバグダッド@トルコ・シリア地震被災者支援 (@cafebaghdad) 2018年5月3日
エジプト原産の野菜ガルギール(ルッコラ)を練り込んだ麺を使った味噌ラーメン。岩手県奥州市衣川(ころもがわ)地区の産直販売所「古都の遊食」の食堂で。モロへイヤ入り乾麺もあり「ツタン乾麺」というブランドで売り出している。エジプト旅行に行く人は、日本みやげに持って行ったらいいかも。 pic.twitter.com/mkmcvMGfUI
— カフェバグダッド@トルコ・シリア地震被災者支援 (@cafebaghdad) 2019年12月8日
年越しソバは、エジプトの常食野菜モロヘイヤを練り込んだ、うっすらと緑色の麺。「ツタン乾麺」といって岩手県奥州市衣川地区の町おこし特産品。具はイクラ、野生キノコ、ホワイトセロリと岩手産をそろえた。乾麺なので、これからエジプト旅行に行く人は、日本みやげに持って行ったら喜ばれるかも。 pic.twitter.com/A0YD4Bu4zH
— カフェバグダッド@トルコ・シリア地震被災者支援 (@cafebaghdad) 2019年12月31日
エジプトでよく食べられるモロヘイヤを栽培して「ツタン乾麺」という特産品まで作ったのが、岩手県奥州市衣川区。ルッコラ(ガルギール)を使った麺もある。強い風味は感じられないが、鮮やかな緑色。時代は違うけれど、隣の平泉にも黄金の文化や、ミイラ作りの風習があった。共通点といえなくもない。 pic.twitter.com/RvR8EdumRH
— カフェバグダッド@トルコ・シリア地震被災者支援 (@cafebaghdad) 2020年7月13日
岩手奥州市衣川(ころもがわ)地区には、モロヘイヤを原料にした「ツタン乾麺」という特産品がある。一方、奥羽山脈をはさんだ秋田県大仙市大曲にも、「もろ平野めん」というモロヘイヤ粉末を配合したうどんがある。やはりエジプト名物のハトやウサギでダシをとって、スープ麺にしたらいいかも。 pic.twitter.com/gQAeKEqHPY
— カフェバグダッド@トルコ・シリア地震被災者支援 (@cafebaghdad) 2020年8月20日
私はこれらのツイートを読んで「帰郷した時に買いに行こう」と思っていました。
そして2020年の11月に、念願かなって「ツタン乾麺」を買いに行ったのですが、見当たらないのでお店の人に尋ねたところ「もう作ってないんです」と言われました。
そんな…つい三か月前にツイートで見たばかりなのに…。
私は失意のうちに故郷を後にしたのでした。
この時はまだ「三か月経っていれば状況も変わるだろうし、カフェバグダッドさんは悪くない。買えなかったのは残念だけど、色々とタイミングが悪かった」と思っていました。
が、だんだんとある疑念が沸き上がってきたのです。
写真とネタ、使い回してない?
よく見ると8/21のツイートの写真は過去にツイートしたのと同じものがあります。それ以外のツイートでも何枚か同じ写真があります。
「今日買ってきたツタン乾麺の写真です」とは書いていないし、使い回しが駄目という決まりはありません。なので何の問題もないのですが、私はどうも釈然としませんでした。
販売終了を知っていたのかどうか、カフェバグダッド氏に直接問い合わせてみようかと思いましたが、数か月前のツイートにリプを送るのもためらわれ、私は相変わらずの華やかな写真と中東情報満載の氏のツイートを眺めるのみでした。
年が明けてから、事実関係の確認をしておこうと販売店に「ツタン乾麺はいつごろまで売っていたのか?」と問い合わせたところ「去年の夏ごろまでは売っていた」という回答を得ました(仕入れや販売の履歴を調べればもっと正確なことがわかるのでしょうが、そんなことは要求できません)。
夏までは売っていたのなら、画像を使い回していたとしても、2020年8月21日のツイートはセーフといえます。
いえますが、なぜか違和感が消えず、私は氏の過去のツタン乾麺ツイートへの反応を見る等していました。
すると、2021年2月4日に引用リツイートで「ツタン乾麺。今は作るのやめてしまったそう」というのがあり、いいね欄にはカフェバグダッド氏の名前が。つまり氏は2月4日にツタン乾麺の製造終了を知ったことになります。
その12日後、久々にツタン乾麺のツイートがされます。
岩手県のまんなか、奥州市には、珍品麺が2つも。幅広のつるっとしたのどごしの「ぺろっこうどん」と、エジプトでよく食べるモロヘイヤなどを練り込んだ「ツタン乾麺」。「ぺろっこうどん」はおそらく機械延べだけど、ビャンビャン麺の雰囲気がある。中華風に料理してもいけそう。 pic.twitter.com/fwtapSPIGi
— カフェバグダッド@トルコ・シリア地震被災者支援 (@cafebaghdad) 2021年2月16日
どう見ても「今もツタン乾麺が売られています」としか思えない文面です。
というか、ついこの間製造終了を知ったはずなのになぜこんなツイートを?
私はこのツイートに「いつ買ったのか」と質問のリプライを送りましたが、返事が無かったので一日後にもう一度送りました。まあこの時点でカフェバグダッド氏に対する信頼感はほぼ無くなっていたのですが、ほんの1%くらいは期待があったのですよ。「いついつに撮った写真です。実は最近買ってないです」という正直な返事が来るんじゃないかと。返事があったら「製造終了したそうですよ」と伝え、事実を認めさせつつソフトに解決して終わり、のつもりでした。
(ストレートに「もう製造終了してますよ。あなたそれ知ってるはずですよね」と言わなかったのは、なんでなのかもう記憶にないのですが、それ言ったら喧嘩売ってるみたいになるからだったと思います、多分)
そんな私のささやかな配慮(笑)など伝わるわけもなく、二回目のリプライにも返事はありませんでした。
あちらはインフルエンサー、こちらは一般人の零細アカウントです。返事がないのはしょうがありません。
返事がないならこっちで勝手に呟くしかないですね。
この「ツタン乾麺」はもう販売されていません。カフェバグダッド@cafebaghdad氏はそれを指摘した2/4の引用リプライにいいねしているのでご存知のはずですが今も「ツタン乾麺」があるかのような印象を与える書き方をしています(売っているとは書いていないのが巧妙ですね~)。 https://t.co/kqB1uVEUFb
— るりるり (@February2030) 2021年2月18日
ひとの故郷に変なあだ名つけるのやめて。
— るりるり (@February2030) 2021年2月18日
岩手を「日本のクルディスタン」と呼びたい理由|カフェバグダッド @cafebaghdad #note https://t.co/gmtnwtJBYW
これらのツイートをしたところ、一時間後くらいにブロックされていました。
問い合わせはスルー出来ても、批判的なツイートはスルー出来なかったようです。
しかし私をブロックしたの後も、「ツタン乾麺なんてあるんだ~、食べてみたいな」といった好意的な引用リツイートには即座に「いいね」しています。反応を読んで判断する余裕はあるようです。というか訂正も何もしていません。
しかしこれで「カフェバグダッド氏はツタン乾麺の製造終了を知りながら写真を使い回してツイートし不正確な情報を拡散する人物だ」ということが確定しました。
ブロックされた私はしばらくの間、氏の行状をウォッチしつつエアリプ等でツタン乾麺の件をひっそりと主張することになります。
7/5 タイトル修正
二か月→三か月に修正